前の記事「陸上「ブレード」ランナー論争 難しい問題だな…」の続きとなります。
国際陸上競技連盟が、個人的には残念に思う決断を下しました。
オスカー・ピストリウス氏の北京五輪への参加を認めないとの決定です。
確かに「同選手は一般選手と同じ速度で走った際のエネルギー消費量が他選手より約25%少ないなどの優位性が明らかになったため」という理由は合理的ではあります。
加速力が重視される100m走を除いて、無酸素運動である200m・400m走でエネルギー消費量の差が約25%というのはかなりのメリットになります。
国際陸上競技連盟が「義足が競技に有利に働く人工装置の利用を禁じたIAAF規則第144条2項に違反していると考えざるをえない」と結論付けることには同意するしかないと、私は考えます。
しかし、あえて私の思い書くなら「出場を認めてほしい」となります。
この理由としては前の記事にも書いたとおり「ルールとしての判断基準が周知されるまでの期間が短すぎる」という点にあります。
少なくとも「参考記録」としてでもいいから、彼には北京オリンピックに出場してもらいたいと思います。
そして、初の「障害を持った選手がオリンピックに出場した」という歴史を作ってもらいたいと思います。
まあこれは、ある意味で感情論なんですけどね。
彼、オスカー・ピストリウス氏が、体に障害を持つ身でありながら、その他のオリンピック出場選手以上の能力を手に入れたという事実は確定したことになると思います
そういう意味では「技術の進歩+彼の努力」に国際陸上競技連盟は負けを認めたのかもしれません… (~~)ウ〜ン… こう書くと偽善的な美談になってしまうな…
ホンネはちょっと違うところにあるんですが…
一つだけ書くとしたら「この問題をドーピング問題と同一視するな」ということかな?
オスカー・ピストリウス氏は、自ら望んで脚を切断した訳ではありません。
決してドーピングのように自らの意志で「自分の命を縮める可能性のある行為」をしたわけではありません。
これだけは、基本として議論を進めていく必要があるでしょう。
さて、恒例の蛇足です。
陸上競技に使用するスパイクシューズはどのような判断基準が出来てくるでしょう?
大袈裟な話ではなくシューズに反発性のある物質(まあカーボンだろうなあ)を使用し「着地時のエネルギーを瞬発力に変える」シューズができたらどうなるでしょう?
陸上競技の行われるトラックの材質は?
実際に大阪長居競技場のトラックは記録が出やすいように堅めのラバーが使用されています(これも問題でして… 実はケガをしやすいトラックなんですよね)
水泳で使用される水の抵抗を少なくする全身スーツは?
棒高跳びの棒の素材は?
そして、原点に戻ってオリンピックの意義は?
人それぞれ意見があるでしょう。
今回の論議はまだ続いていく様相を見せています。
少なくとスポーツ(パラリンピックも含め)に対する見方を考える良いきっかけだと私は思います。
蛇足の蛇足。
そういや、パラリンピックへの知的障害者の参加が問題になったことがありました。
果たして「彼らは自分の意志で参加しているのか?」という内容だったと思います。
こういうニュースは芋づる式にいろいろ考えさせてくれますね。
白状すると… 前の記事はホンネとしては「ブレードランナー」からAmazonの広告を引っ張り出したいためだけに書き始めた記事だったんですが… 本気でこの問題を考えてしまったことをここに告白しておきます<(_ _)>
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ちょっとマジメな追記。
昨日からいろいろな方のブログ・サイトを見て回り、どのような意見が多いか確認しています(現在進行形)
総じて、多くの方が真剣にこのニュースを考え、そして結論を出せないまでも自分の真摯な意思表明をされていることに敬服いたしました。
そうなんですよね。一言二言で終わらせようにも終わらせられない多くの問題が凝縮されているニュースなんですよね。
私なんか、「ブレードランナー」→「映画にあった」→「原作をAmazonで紹介しよう」等と不純な動機で書き始めた記事なワケで… (_ _ )/ハンセイ
